director

代表理事 あいさつ

開会挨拶

原 勝則
一般社団法人日本医療経営実践協会 代表理事

 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 本年1月に発生した能登半島地震により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、甚大な被害を受けられた皆様方に対し、衷心よりお見舞い申し上げます。本会といたしましても、今後の復旧、復興に出来る限りの支援を行ってまいりたいと考えております。医療経営士一人ひとりが持てる力を出し合い結集し、被災地と医療機関への支援に全力を上げて取り組んでいきましょう。

 さて、この度、「第13回全国医療経営士実践研究大会」を福岡で開催できますことに、心より感謝申し上げます。本大会に全国各地から参加いただく皆様に、厚く御礼申し上げます。
 本年4月より医師の働き方改革が施行されました。本改革の施行によって、医師にも時間外労働の上限規制が適用されるため、働き方改革に向けたさまざまな取り組みが必要となってきます。医療機関は働き方改革を進めながら、諸問題に解決の道筋をつけることも求められます。
 それではこの施行に医療経営士は何をすべきなのでしょうか。医療経営士は、自身の働き方を改革し、マネジメントの視点から医師等医療従事者がより働きやすい環境をつくり、医療機関経営を発展させていくことが重要です。
 以上に述べたような現状と課題を踏まえ、本大会のテーマは「医療経営士の働き方が病医院を変革する――今、求められるマネジメント能力と具体的実践方法」と決定致しました。今大会の演題発表において、医療経営士の知見と実践を拝聴できることに期待しております。本大会が、有意義で実り多いものとなり、その成果が未来の医療経営士の活動指針となることを願っております。

 本会は、2010年9月に実施した第1回「医療経営士3級」資格認定試験で、初めての合格者390人が誕生し、2024年6月現在、医療経営士3級9,924人、医療経営士2級1,734人、医療経営士1級117人となり、全等級を合わせた医療経営士の会員数は1万1,775人にのぼります。今後、会員数2万人を目標に、病医院に所属する医療経営士を増加させ、その能力・知識の向上に努める所存です。

 最後になりましたが、本大会の開催にご尽力、ご協力をいただいております関係者の皆様に心から感謝を申し上げるとともに、各プログラムにご登壇いただく先生、医療経営士の皆様には、本大会の趣旨にご賛同いただき、快くお引き受けくださいましたことに厚く御礼申し上げます。また、大会運営委員長として開催にご尽力をいただいた九州支部支部長の矢野正子先生に感謝申し上げます。
 本大会の開催が、わが国の医療界の発展に大きく寄与できますことを祈念いたしまして、開会のご挨拶とさせていただきます。

令和6年7月