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大会運営委員長 あいさつ

想像力×創造力で病院の確かな未来を描こう

清水 鴻一郎
日本医療経営実践協会関西支部支部長/一般社団法人京都私立病院協会会長/
京都清水メディケアシステム会長/医療法人清水会理事長/元衆議院議員

未来の病院の立ち位置を
客観的に判断する力を

第3回の京都大会以来、9年ぶりの関西圏での開催となる今回の大阪大会では、「医療経営士が創造する病医院の未来像~進化する医療経営とその成長戦略」をテーマに掲げています。自院の未来像を描くためには、まず現状を把握することが重要です。今大会が開催される今年の秋から半年後には医師の労働時間上限規制が始まります。また、地域医療構想のゴールである2025年まで1年半というタイミングでもあり、病医院が今後の方向性を定めていくべき時期に差しかかっています。
病医院を運営していくにあたり、どのような医療を展開していきたいかを優先するのでははく、まずは地域において自院に求められるものは何かをしっかりと考えるべきではないでしょうか。医療経営士は地域の状況を把握したうえで自院の立ち位置を客観的に捉え、経営的な視点から方向性を指南するスキルが求められます。
さらに自院のブランディングも重要です。ブランディングを確立することで未来像が見えてきます。自院の今後のあるべき姿を見据えながら、医師や看護師等のメディカルスタッフをはじめとしたすべての職員に対し、ここで働く意味や価値について明確に示していくことも、医療経営士に課せられる役割となっていくことでしょう。
今大会では、全国から集まった医療経営士の皆さまが自身の取り組みや担うべき役割などについて発表し、活発な意見交換ができる場となることを期待しています。今回は大会テーマに「創造」という言葉が入っていますが、これには「想像」という意味も込めています。未来をクリエイト(創造)していくためにはイマジネーション(想像)が不可欠です。「こういう病院(医院)にしたい」という未来を描く「想像」から「創造」へと導いていただきたいと思っています。今大会をつうじて医療経営士の皆さまが「自院の未来像」と向き合える機会となりますことを願っています

対面での交流から産まれる
人間関係が大きな財産に

コロナ禍で当大会は昨年までオンライン開催でしたが、今大会は4大会ぶりに会場開催が戻ってきます。対面だからこそ登壇者の表情や情熱などもより強く伝わってきます。大切なのは、会場で得た知識や情報を自分の中に落とし込み、今後の業務にどう活かしていくかということです。
 また、講演や発表を聴講することに加え、会場で出会った方々と会話を交わすことも貴重な情報源です。こうしたコミュニケーションからお互いの情報を交換・共有できるネットワークへと発展させていくことは、やがて大きな財産になることでしょう。今大会ではこのような会場開催ならではの醍醐味も味わっていただきたいと思っています。
関西のパワーを存分に発揮できる大会となりますことを心から願っております。全国の医療経営士の皆さま、ぜひ会場に足をお運びください。